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2014年1月から東京で働いています。海は遠い・・・


by anegohk
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あれから1年・・・

次の日曜、3/11は、東日本大震災からちょうど1年です。
感覚的には、3/9(金)の午後の方が、「あの時」を思い出させます。

この1年間、一度やってみようと思ってなかなか思いきれなかったことを、
3/9(金)の夜にやりました。それは、

職場から自宅まで歩いて帰る

です。

帰りの道順のイメージはあるつもりでしたし、Googleを使えばいつでも確認できる、
だから何とかなるさ、と思いつつも、
ここ最近の報道を見たり聞いたりしていて、自分の体で確かめないと分からないことも多いのではないか、
と考えを変え、この記念すべき日に実行しようと決心しました。

職場でも宣言し、自分の逃げ道を塞ぎ、
(みんなから「無理と思ったらいつでも止めて」「ちゃんと休憩も取って」「靴選びは大事ですよ」などの暖かなアドバイスをいただきました。有難う!)

当日は土砂降り、且つ、冬に逆戻りの気温。
やっぱり止めようか・・・と思いましたが、
いやいや、X-dayがウォーキングに最適のコンディションになっているとは限らないぞ、
と思い直して、それでも防寒と足元の防水対策をして、決行しました!!

東京23区内を西から東に横断するルートで、玉川通り(246)⇒六本木通り⇒外堀通り⇒昭和通り⇒新大橋通り・・・と進みます。

職場を午後6時に出て、途中休憩を挟みながら歩き、午後11時50分頃に自宅に到着。
ほぼ6時間、休憩を除くと4時間半ぐらいかかったことになります。
Googleで検索した結果では3時間40分ぐらいになっていましたので、自分のスピードではさらに1時間多くかかったことになります。

わかったことは・・・

1.食事や休憩を取りたい時に、必ずしもその場所があるわけではない。
2.トイレも然り。コンビニすら無い場所もあった。
3.大通りなら人通りもあるだろう、というのは間違いで、場所によっては街灯も少なく暗い。
4.駅から遠い場所を通る場合もあり、途中で電車が復旧しても利用できない、ということになる。
5.通りには広域避難所の案内が少ない。多くの自治体が今後の整備を検討している・・・という報道もあったので、これから良くなると思う。自分がいる場所の近くの広域避難所を教えてくれるアプリもあるらしいので、活用した方が良い。
6.カバンはリュック型が良い。斜め掛けできるバッグを使ったが、肩が凝る。
7.荷物は少ない方が良いので、日頃から余計なものは持たないようにする。また、「その時」に持つ水や食料の量は気をつけた方が良い。
8.歩いたことが無い場所を歩くのは、かなり心細い。知っている場所を歩くだけで元気が出る。今この何でもない時に、実際に歩いてみて良かったと思いました。

という感じでしょうか。

「その時」には停電、断水のままといった更に悪い状況の中で帰らないといけない、かもしれない・・・そうなると、持ち歩きできる「使い捨てトイレ」は必需品だな~、なんていうことも、歩きながらシミュレーションしていました。

少なくとも、発生直後の混乱状態の中で帰宅するのは避けた方が良いと思います。
職場で災害に遭った時には1日ぐらいは泊まる覚悟で、日頃からロッカーにお泊まりグッズを用意しておこう、職場の避難グッズをもう一度点検しておこう、と思います。

そして、最も強く感じたこと。
一人で黙々と歩いていた時の寂しさ。
この先どうなるんだろう、と不安も抱えながら、避難されていた被災地の皆さんの気持ちが、
少しだけですが、本当に実感できた気がしました。

ちなみに、今日(3/10)は、朝から全身筋肉痛です~。ちゃんちゃん。
by anegohk | 2012-03-10 12:56 | 東京生活